プラチナバイオ株式会社・主任研究員の中前和恭(広島大学ゲノム編集イノベーションセンター・共同研究講座助教)と、広島大学大学院統合生命科学研究科・坊農秀雅特任教授は、ゲノム編集の簡易的安全性評価ソフトウェア『DANGER analysis』を開発しました。
ゲノム編集は生物の任意の遺伝情報(ゲノム)にアクセスし、書き換えを行うことが可能な技術として広く利用されています。しかしその一方で、実験設計によっては意図しないゲノムの書き換え(オフターゲット作用)を起こすことも知られています。
本ソフトウェアでは、オフターゲット作用の中でも生物機能へ影響を与えうる作用に着目し、その影響リスクの数値的評価を初めて実現しました。これにより、ゲノム編集においてオフターゲット作用が及ぼす影響を定量的に推定することが可能になります。
本研究成果は、イギリスの出版社であるオックスフォード大学出版局と国際計算生物学会(International Society for Computational Biology)が発行するBioinformatics Advances誌に2023年8月23日に掲載されました。
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